会員コラム

会長コラム(2020.04.18)

4月16日、政府からの改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言の対象区域が全国の都道府県に広がりました。
目的は医療崩壊を防ぐとともに、全国での人の移動を極力減らすことによって感染の地方への広がりを何とか阻止したいことにあります。すでに一部の医療機関では医療崩壊が起こりつつあります。大都市圏以外の地域でもクラスターの発生により感染者が急激に増加しており、元々そのような地域では感染者を入院させる病床が少ないことから容易に医療崩壊を起こしかねません。

全国民が今まで以上に不要不急の外出を控え、一部の商業施設が営業自粛を実施することで感染の広がりがある程度抑えられる可能性があるのではないかと思います。

しかし医療機関を受診することは必要なことであり、過度に新型コロナウイルスの感染を怖がって、いつもの薬がなくなっているのにそのままにしておいたり、新たな症状を放置していれば普段の疾患の悪化や新たな疾患の手当てが遅れてしまう恐れがありますので、かかりつけの医師に相談して適切な時期に受診するようにしてください。その際にはマスクの着用をお願いします。

ただ、今のところは新型コロナウイルスのPCR検査は医療保険の対象になったものの一般診療所ではできません。保健所に相談してその指示に従ってください。
一般診療所や病院でまず診てもらうようにとなった場合には、受診前に電話で簡単な症状と保健所からの指示があったことを伝えることでその医療機関で診察が可能かどうかの判断がされます。

皆さんの力を結集し、医療崩壊を防いで日本の底力を世界に発信しましょう。